宮下工務店の「ちょっといいハナシ」
2020年9月3日毎月ご紹介している、社員が日常で見つけた気づきや学び、
そして感謝の気持ちを発表しあう宮下工務店の『金のたまご』。
今日は、お客様係Aさんの体験談をご紹介します!
梅雨のあい間の晴天の日、奥山半僧坊、方広寺へ行きました。
本堂をはじめ境内の美しい建築物と自然を堪能しながら散策していると
御真殿の近くに『沙羅双樹(さらそうじゅ)』と書いてある木に目が止まりました。
なぜなら、中学の時、「祇園精舎の鐘の声・・・」の平家物語冒頭文の
暗記テストに苦しめられた経験を思い出してしまったからです。
私は家に帰って『沙羅双樹』を調べてみました。
どうやら梅雨時に白い椿のような花を咲かせ、その花は朝に咲き、
夕方には散る何とも儚ない花なのだという事が分かりました。
平家物語では平家の栄華と衰退、無常感を表現するのにこの花を例として、
今日成すべき事を明日に延ばさず確かにしていく事、一日だけの生命を
精一杯咲き尽くす沙羅の花と相通ずるものがあります。
学生時代の苦い思い出としか残っていなかった平家物語もこの歳になってこの花と出会い
人生の大切さを教わりました。
与えられた一日を精一杯楽しみ、行いを確かにしていく事が良き一日を生きる道だと
学び心のリフレッシュもできた素敵な日となりました。